ごめんなさいごめんなさい!もうまったく曜日感覚なくて今月曜日だと
気づきました(いや、大幅に間違ってるっつの)
すみません、とっとと火曜日分をアップしたいみちるさんを待たせて
いるんだな、きっと。ごめんねごめんね、ごめんなさい。
カムカムHPにチラシ画像&公演情報をアップしました。
今回のチラシ結構好評なんですが、いかがですか?皆様。
はじめの打合せの段階では、あんまり作りこんで誰だかわからなくなるより
髪型とかそのままでいいよねってことになってたようですが、撮影当日、
火消し姿の亀岡を最初に撮ったあたりで、撮影隊に火がついてしまいまして。
よーくよく見ると、亀ちゃん相当面白メイクをされてます。いかつい体躯とは
裏腹に意外とかわいい亀の顔が、劇画調。メイクというよりラクガキ的なかんじで、
眉毛描き用のペンでぐりぐり描かれてます。
その後の恭子のリーゼント姿を撮り終えて、松村さんの撮影。
まあなんとなくおわかりの通り、西●警察の某団長にリスペクトを捧げた感じ
で撮影したかったのですが、阿佐ヶ谷スパイダース地方公演の合間を縫っての
撮影、しかもその後「ラヴ・レターズ」本番を控えた座長をいくら似合うとは言え、
角刈りにするわけにいかず、形状記憶剛毛と呼ばれる実直すぎるおぐしを
無理から七三に分けて撮影。
大阪行きの新幹線に飛び乗る松村さんを見送った後、ちょっとだけ撮影スケ
ジュールに余裕ができたカメラマンさんが、PCでちょいちょいと頭髪の辺り
をいじり、阿佐スパのために剃るわけにいかなかったヒゲも、うまい具合に
なくしてもらったら・・・これすっかり団長じゃないのっ!!
この辺りでギアがトップに入ってしまった撮影隊。
オジさん(元ネタの方の名前がわからないのです・・・)に化けねばならない
藤田さんのメイクが七割方できた辺りで一時私は撮影現場を抜けたのですが、
スタジオに帰ってみると・・・。
ふ、ふじたさんが・・・おじさんだ・・・。
実際カムカムHPの
公演情報のページの写真を見て頂けると早いんですが。
お、おじさん。
そしてガン見。
写真見た三人に一人は原金さん(俳優の原金太郎さん)出るの?と訊いてきます。
藤田さんの持ってるカバン、チラシディレクション(と、演出助手)の康子が当日
たまたま持ってた私物です。なんか持たせようってなって、カバン肩にかけたら
「吉村センセイ(←エジプト発掘の)だーっ!」と大盛り上がり。
こーゆー現場のノリで撮った写真の方が確実に面白くなるんですね、チラシって。
もはや完全に燃え盛っている撮影隊、次に控える難問は吉田先輩。
今までチラシ撮影では帽子を被っていることが多く、そして前頭部さえ隠れていれば
相当な男前(1990年代風の)に見える吉田先輩ですが、今回は帽子・ヅラなどを使用
しないというコンセプトで撮影しているので、いかに頭部の困難を克服してMr.布施
に見せかけるか?
チラシディレクションの仕事の範疇を完全に逸脱していまやメイクさんとなった康子
のスタイリングで、意外とすんなり頭部はソレらしくなりましたが、これまた意外な
所に落とし穴が。姿がいいので割と普段はわからないのですが、吉田先輩は華奢だ。
フセ氏だってそんなにマッチョじゃないけど、それにしても衣裳に包まれた吉田先輩の
体は風に揺れる可憐な山百合のよう。服を着てても、角度やらポージングやらで
ごまかすのは不可能と判断された吉田先輩、仕方なくタオルやなんかで必死の体形補正
をして、撮影にこぎつけたのですが、カメラマンの宮木さんと康子は浮かぬ顔。
「な〜んか似てないんですよねー。」「うん、なんか違う」
当初は別に似てなくていいってことだったし、いかんせん本人全然別人ですし、まあ
こんなもんじゃないかしらと思う私を尻目に、二人が取り出したのは油性マジック。
ポイントは目元のホクロだったようです。
細かいんだけど、意外とこーゆーとこなんだなー。
翌日はドラマの撮影で一人だけ写真撮影日が会わなかった八嶋さんの撮影。
衣裳を着けて、一応髪型もソレ風に分けてみましたが、八嶋さんはもともと短髪なので
なかなか雰囲気が出ず、かと言って今からカツラ用意するわけにもいかず・・・。
と、やおらメイク台に置いてあったティッシュを頬張る八嶋さん。
「これちょっと雰囲気出たやろ?」
た、たしかに。
ティッシュでは長時間の撮影中に口の中で溶けてしまうので、とラップをご所望。
なるほど・・・コントやってる人は違うわー。
はじめはこちらで用意してあった濃色の三つ揃いを着て撮っていたのですが、撮影した
デジカメの画像を見て、「ゆーじろーさんはやっぱ白ジャケ(白ジャケット)やろ」と
ジャケットを脱いで肩にひっかける。
じょじょにボス風味出てきましたよー。
撮影の間にボスはやっぱブランデーでしょ、とブランデーグラスを買いに走った
小道具さんが戻ってきて、グラス(ジャワティー入り)を傾ける・・・。
ボ、ボスっ!
なんの事件もないのに居合わせた撮影隊がむやみに殉職しまくりそーな雰囲気に
なる中、ボスは静かに着替えていつもの八嶋さんに戻り、「今日撮影休みやから
舘ひろしさんとゴハン食べにいく」と去って行きました。
チラシの写真はその時のままでなく、実はカメラマンさんがちょこっとデータを
細工して下さってます。ポイントはやっぱり髪型!
長くするのはもちろんですが、似せポイントは実はオデコの広さだったよーで。
デジカメってなんでもできるんですねえ〜。
こんな時代になっても相当人様に迷惑かけながらアナログに手仕事ちっくに、
そしてその場の勢い重視で作られるカムカムチラシ。
作品自体も相変わらずのアナログです。
実は「小軍団」の時、阿佐スパ旅公演中の作家から送られてきた台本に、何も
書いてないホワイトボードにカタカタという音がして掟の文字が現れるみたいな
ト書きがありまして。
演助の康子と「どーするこれ」と言っていたら、前回の「大自然」からカムカムの
面倒みてくれてる若い舞監さんが「映像使えば簡単にできますよ」とやすやすと
仕掛けを考えてくれました。
が、カムカムの作品をご覧になった方はご存知でしょーが、わしら映像とか使わない
んだもんね。ある時は手持ちのパネルで、そしてある時はOHPで(21世紀になってから
の話ですよ・・・)全部人力でやるんだもんねという話をしましたら、
「僕も「大自然」のタイトル(※)とかびっくりしましたけど、あーゆーの好きです」
って言ってくれまして、ト書き自体も変更になったので、そのアイデアは結局お蔵入り
となりました。無闇なト書きをやめてくれた劇作家兼演出家もお利口さんだったけど、
そんなの好きってゆってくれる舞監さんも若いのにえー子や。
当然本公演もそんなアナログな舞台と思われますが、今はまだ何もかもが松村団長
の脳という闇の中。
どんな芝居になるか、このカムめくりや稽古場レポートで皆様お楽しみに・・・。
(※音楽にのって踊りながら、舞台袖から黒板ゴロゴロひっぱってきて、チョーク
でぐりぐり塗った黒板を、黒板消しで消して「大自然」というタイトルを出す演出。
ダンスや段取りなどが全くダメな中島栄治郎のおかげでその部分の舞台稽古が進まず、
劇場に入ってから栄治郎はそのメンバーから外されてしまった。
本番何日前だろーが台詞が全部削られたりするのはカムカムではよくあることですが、
コヤ入ってからでも容赦なく外されんだよってことが改めて示された例として劇団員
の心に深く刻まれた事件)