『蝶』
1パックの卵をもう使いきった
すでに使い切ってたのかしら?
あんなにあった
卵は、ほとんど見栄で無駄に割れて、無駄に終わらせちゃった
輝いてみえてた海の岸壁のスミレは、
今は、ごみのババアの毒臭い、しみたれた糞ババアに、おばはんに
あの人には
幕の内弁当の中身は
海老の殻だけの、脳みそのないババアの本体
ああ、ならば、
と、後から悔しく
白紙になるように舐めて掃除したいけど
卵のチャンスは、もう
もうあの視線はなくなって
煙はこっちに微塵もながれなくなって
涙が脳梗塞のように
たぐってきて
もう一度、
出会いからやりなおしたい
<<あとがき>>
今年のカムカムのテーマは、「復活」。
そのテーマどおり5年ぶりに復活した山しげ先輩。
今年最後のカムめくりは、山しげ先輩のお話です。
山しげ先輩。
5年ぶりに劇団公演に出演したしげさん、
今はとても忙しいですが、
私が入団した頃は、八嶋さんはすでにテレビで活躍されてて‘自分の劇団の先輩’というのが不思議な感じでしたが
しげさんは、公演以外の普段稽古でも一緒に参加していました。
なので、その頃一緒に稽古していた後輩にとっては、先輩というよりは、プリさんもそうですが、「すぐ上のお兄さん」的な先輩で、
稽古や芝居的にものすごく頼りにしていた、自分達に近い先輩でした。
八嶋さんもおっしゃってましたが、
しげさんの最大の素晴らしいところは、接着剤というか、トンネルというのか、パイプかな?
人と人を上手くつなぐことがもの凄く上手な先輩です。
今回の「クママーク」の稽古場でも、八嶋さん達の「古古ミニキーナ」とそれ以外の「ミニキーナ」達をつないでくれました。
それは、もちろんお芝居のなかでもそうで、
よくしげさんが言う
「人を殺さない」
というテーマ、まさにそのとおり、
何があっても必ず助けてくれる!先輩です。
何か失敗してつまらなくなりそうになっても失敗にならないようにしてくれる、しかもこっちが大失敗した気分にさせないように
フォローする。
しげさんにはよく助けてもらって、
それは、芝居のなかだけじゃなくて、稽古の時もそうで
演出家からのダメだしを
「単純にこうすればいいことだけじゃない」
と噛み砕いて教えてくれました。
また、芝居だけじゃなくて
色んな悩みなど、
劇団の自分の位置とか方向性とか、下り坂、または深海魚のまま自分の上り方とか・・・
とにかく、演劇にかんするあらゆることを、色々アドバイスしてもらった先輩です。
その頃は、一緒に、飲んだり、カラオケにいったり、
とっても熱くかたってくれたり、かと思うと凄くクールで。
ものすごく人間的な先輩です。
なので、一緒に普段稽古をしていた私は、個人的にほんとうに自分勝手に
一緒に普段稽古をしていない後輩たちよりも、しげさんにとって少しは近い後輩だと、勝手に思っています。
だからか、ホンと気持ちわるがられるでしょうが、ホンとゲーゲーと吐かれるでしょうが、
しげさんが、下の後輩をものすごく褒めてたりすると軽くやきもちな気持ちになったりします。
それは、しげさんが休んでいた5年の間に、自分が成長していたい、成長したところを見せたいという気持ちからです。
それは、小公演で、
八嶋さんやプリさん、吉田さんに、「いい芝居だった」と思わせたい、言わせたい!
という気持ちと似てるかもしれません。
小公演って、そういう気持ち、多いにありますわ〜
早く小公演したいですわ〜
話がそれましたが、
また、しげさんがしげさんからのものすごい差し入れをいただくと、
もちろんありがたいですが、なんだか遠くにいってしまった感じがして、‘勝手に直属後輩’としてはなんだか寂しくもなるのです。。
そんな、5年ぶりのしげさんと今回の「クママーク」では、親子の役でした。
おもに、前半だけで後半はほとんど会うことはなかったですが、
しげさんのお母さんが出来てほんとうに嬉しかったです。
今回もいろいろ助けてもらって、どっちが親だよ!って感じでしたが。
色んな反省は自分の中で今後の消化するとして。
5年ぶりのしげさんの復活は、やっぱり劇団にとって必要な人だと感じさせました。
自分が5年ぶりにでたら・・・なんでもないでしょう。5年どころか、1年、1回出なかったら、
もうなんでもなくなるんだろうな、と思うとおそろしい〜
山しげ先輩はすばらしかった。
そんな、思い出と感想ばなしでした。
さて、来年個人的に大殺界という喪があけます。
それに、以上に期待している自分が怖いです。
そして、最近以上にポジティブすぎる自分が怖いです。
みなさま、よいお年を。
来年もカムカムミニキーナをよろしくお願いいたします。
レミーマルタン・コニャックでした。おやすみタバタ☆☆☆