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決着の序 〜完結しなくては〜
『決着』

レースと血と
レーズンパンとシルクと
カプセルとゴディバ

肉体と思想なき理想と実相とを
樺太までのレールに乗せて
走らせなければ


<<あとがき>>

試練、実験、カムカム性力学、耽美世界
などなど、
心かきみだされるワード飛び交う『狼狽』
楽しみすぎで、なりません。
そして羨ましい。自分が出演しない時にこんなにも魅力的なお芝居が!これは私の試練です。

とにかく、
まちきれない『狼狽』!
そんな気持ちで毎日すごしております。

本日、『狼狽』台本が脱稿したとのこと。こんな日こそ、『狼狽』の思いをつづるべきなのですが。
今日は。

決着をつけなくてはいけないことが発生しました。

5月9日。
戦後15人目の女性死刑囚が確定しました。
木嶋佳苗死刑囚。
首都圏連続不審死事件。3人の男性を結婚をエサに多額のお金をだまし、殺害。殺害方法は全て練炭。血の流れない殺人事件とも言われました。

昨年のカムカム自主公演「ショートフェス」で、この木嶋佳苗をモデルにした一人芝居をしました。

同い年ということ、事件性から想像できない容姿が興味のきっかけで、
バブル全開のセレブ感、ずばぬけた女子力、ぶれないふてぶてしさ、生い立ち、
さぐればさぐるほど面白く、お芝居にするのにぴったり。

出来は、勢いだけに終わった芝居でした。

打ち上げの席でスタッフさんに「結局何だったんですか?殺したんですか?殺さなかったんですか?」と決定的なダメを頂く結果に・・・

台本起こしや、演出は、彼女について書かれた物、とりだたされた彼女の発言、行動、態度、そして事件の状況を参考にし、実際彼女が書いた物は参考にしませんでした。
“他の目からの彼女”視点の方が台本をおこしやすかったこと。
彼女の書いた物は、ブログも小説もそれこそ小説物語で、世間ばなれで、取り入れるには難しかったからです。

でも、この妥協が、スタッフさんからのダメの結果だったのかと。
彼女の上澄みしか表現されてなかったからだと。

ショートフェス後、ピーチーズのライブでやらせてもらった時、「殺した」ということが分かるように入れなおし、再演。
ショートフェスよりも分かりやすかったという感想をもらい、
これで終演、と思ったのですが。

が、5月9日、死刑確定を聞いた時、
やっぱり『インタビュー(一人芝居の題名)』は完結してないな、と。
彼女をモデルにしただけで、彼女を描いた芝居ではなかったけれど、
実在の人物をモデルにした以上、責任持って完結しなければ。

彼女とは何なのか、
私なりにきちんと決着をつけなきゃいけない、と思ったのです。

どんな風に決着をつければいいか全くわかりません!
でも、着けなくてはいけない!


ぶれないふてぶてしさ

最高裁判決前夜に書かれた木嶋佳苗の「遺言手記」を読みました。

読者の期待通りの「手記」。
これぞ木嶋佳苗だ。読んだ人は、喜んでなんてふてぶてしいって、
期待通り怒れあきれられる手記でした。

このぶれなささ。期待にこたえる感じ。
何なんでしょう。

死刑囚の「遺言」の前には、最後くらいは神さまの前での告白になりそうだけど、
彼女の「遺言」の前には、大勢の観客が居る。

彼女の前にはいつも聴衆がいる。


「遺言」というドラマチックなお題がついてるけど、何かを訴えたり、懺悔したりすることはなくて、
自分を阻害した実母の話から、夢みたいな獄中生活、獄中で結婚した前の旦那と今の旦那のこと、そして最後唐突に実母が望む自分の死を早めてほしい、生きていく自信がないのです、と。

彼女の文章を読んでいると、少女マンガの美少女の顔と木嶋佳苗の顔が交互に、頭の中で浮かびます。

本心なのか嘘なのか、嘘を越えた嘘で本心なのか。
彼女の言葉は、浮世離れすぎてて物語です。

昔ギリシャで、観客の前で、奴隷同士殺しあいの決闘をさせるとき、ギリシャ神話のお芝居をさせながら決闘させたそうです。奴隷は、台詞を覚えなくてならなかったということ。
ただの決闘より、お芝居仕立てのほうが客は盛り上がって、殺しあいが盛り上がったそうです。

木嶋佳苗がギリシャのパルテノン神殿で大語ってる姿が目にうかびます。

彼女は人生をドラマチックに語って実演しています。
なので彼女には、泥がありません。泥沼とか。

彼女の言葉から愛はいっぱいでてくるけど、本当の愛を感じられません。

彼女の台本には出てこないのでしょう。本当の愛。泥のような愛。
泥のようなものが出てきたとき、それは殺されるのでしょう。

彼女は、自分の台本のなかだけで、
とことん生きていく人間だろうか。
だからぶれないのか。

〈序〉


レミーマルタン・コニャックでした。おやすみタバタ★★★








































田端玲実「レミーマルタン・コニャックでした。」 | 00:09 comments(0) trackbacks(0)
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