<< 舞台のもう一つの楽しみ | main | 初☆デスマッチ観戦! >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | - -
Be・・・
東京公演無事終了しました、ご来場下さった皆様、誠にありがとうございました。
まだまだあと一ヶ月、奈良で迎える予定の大千秋楽まで、全ての会場で幕が開く
その瞬間まで「稽古したいから場所確保しといて」と座長に言われております。
今回リピーターでご覧になった皆様はよくご存知と思いますが、日々、「軍団」
は進歩しています。期間中来られなかった関係者からは、「地方公演のどこか
に行くよ!」という声もちらほら・・・。今回奈良が千秋楽でしかも土曜の昼
公演(東京から日帰りもしくは一泊で行ける)ので、おそらくそのあたりを皆
狙って来るつもりと思われます。
その頃にはどんな「軍団」になっているのかなあ〜。

今回カムカムとしては初の試みでしたが、初日にロビー乾杯というのをしました。
通常、初日はどこかお店をとって、無事初日が開けたことをお祝いする飲み会が
開かれる(まあ、カムカムの場合は公演中毎日店予約して飲んでるけど)のです。
通常初日乾杯と言われるその飲みを、居酒屋さんなどではなくてロビーで行うの
がロビー乾杯。
劇団員が客演させて頂くと、初日にご挨拶方々お芝居を観に行くと、ロビーが
あるような中規模以上の劇場では、大体観劇後に「この後ロビーで軽くアレ
するんでよかったら・・・」とご案内頂いて、ロビーで缶ビールで乾杯して、
小一時間も歓談するというのが通例です。
カムカムの場合、大抵上演時間が2時間半を超えることと、終演後にありがたい
ことに出演者に面会にいらっしゃるお客様が多いので、劇場の退館時間ギリギリ
で毎回オラオラ言って劇団員を退館させている状態なので、今までロビー乾杯は
したことがなかったのですが、今回は上演時間を二時間を切っている上に、我々
を可愛がってというか甘やかしまくって下さるシアターアプルさんのご好意も
あって、ロビー乾杯が実現。

打ち上げの時にアプルの担当者の方と、藤田さんとも話したのですが、ロビー
乾杯楽しかったっす。
会議用の長机に、差し入れで頂いたビールを冷やしたのと、ピザやちょっとした
軽食を並べ、立食形式でわいわいお話しただけですが、短い時間で色んな方と
気軽に立ち話ができて。お芝居に関わってる喜びのひとつが、この終演後に観て
下さった方とお話して色んなご意見を聞けることです。
基本的に弱い子揃いの我々ですので、褒められるのが一番嬉しいけど、厳しい
こと言って下さっても、でもやっぱり嬉しい。

昨日の吉田さんのカムめくりにも、そんな役者の喜びが綴ってありました。
久しぶりに会う知人・友人との再会、心のこもった感想、時には反目し合う
父と子の(って、吉田っち先輩本人だって人の親でもうじき40歳だけど)の
心が触れ合う一瞬・・・。
「今までで一番面白かったよ。」父上、ありがとうございます!
「お前の演技については俺は何も言わない」父上、そこちゃんと言ってやって
下さい!
この人、公演中の飲み会で座長から一種の罰として(何の罰かはここでは言わ
ないけど)、本来元尾・みちる以下のいわゆる”若くないのに若手”と呼ばれ
る一団だけが立つはずだった終演後の物販呼び込みに立つことになったらしい
のです。
私はそれを知らなくて、終演後、あのメイクのままで物販呼び込みに立って
いた小島のことを、「なんかぶつぶつ言ってて怖いんです」とお手伝いさん
が言うので何言ってるのかと小島に尋ねたら、今日吉田さんは物販に来る
ことになってるのに何で来ないんだと怒っていたらしいのです。

制作方面で”お年寄り”と言うと、要するに”若くないのに若手”の対義語
で、仕込みやバラシなどの作業を免除されている、松村・八嶋・吉田・藤田と
ゲストさん(失礼だけど)のことを指します。
お年寄りだけ先飲みに行くから場所押さえて!とか、若手は上手通路で面会、
お年寄りは楽屋で面会にします!のように使います。
年寄りの面会は楽屋でってことになってるのに、なぜだかその日だけロビーに
来ている吉田さんを変だなあとは思っていたのですが、どうやら、一応物販に
来たテイを装って、なんとかウマイこと逃げちゃおうと思って様子を見ていた
らしい。ゴリラくんが怒ってお手伝いさんが怯えるので、吉田っち先輩を連行。
とりあえずその日は終わり際のしばらくだけは呼び込みをしてました。

翌日の楽日も吉田さんは物販に立つことになってたらしいのですが、バラシと
呼ばれる撤収作業のダンドリやらお年寄りの飲み会セッティングやらでバタバタ
して実際物販に立ってる姿までは確認しませんでした。
その日は打ち上げで、大入り袋という、出演者・スタッフから打ち上げに来て
くれたお客様まで全員分の名前の入ったポチ袋に5円玉(ご縁があるように。
財力のある公演では50円とか500円とか入ってる場合もアリ)の入ったものを
一人ひとりの名前を読み上げながら渡すという儀式?が行われるのです。
普通は座長とか主宰とかがやるのですが、うちの座長じゃない、”団長”は
ガラスの喉をお持ちなので、しばしば打ち上げ時には相撲取りみたいな声に
なってることもあり、別の人を指名してやらせることも多いのです。
順番通り、間違いなく、そして失礼のないようにお一人お一人を紹介しながら
勿論面白く、その場を盛り上げてやるのが大入りを任される者の肩にかかる
重圧。その重責に耐えてこそ、劇団内でもあいつやるなってことで一目置かれる
存在になっていくという意味で大入りを任されるのはビッグチャンスなのです。

「今回は大入り松村さんされますか?」と聞くと「いや、罰として吉田っちに」
とのこと。罰って?と思っていると、なんと、その日の物販に、結局吉田っち
先輩は来なかったらしいのです。今回物販呼び込みシフトを仕切っていたみちる
がさすがにキレて、「吉田さん、なんで来なかったんですか!」と問い詰めたら、
間もなく不惑を迎える二児の父で、一度はサラリーマンをしていたこともある
一人前の男がですよ、一本指を立てて、「しーっ!」って言ったらしいです。
「しーっ!」って・・・。

この度、吉田晋一は芸名をB次郎と改めることになりました。
その意味する所は、現在、劇団内序列で最下層にいる中島栄治郎のさらに下、
Aより劣る、B次郎ということです。
次はこうなろう・・・Be・・・みたいな前向きな話じゃありません。
B級品ってことです。父上、演技がどうこうじゃないんです、お宅のご子息は
いい年こいてこんなことしてるんです。

大入りを配る際は会場中の皆が盛り上げるのが常ですが、この日は「罰として
誰も吉田っちを助けないように。但し、Aだけは助けてもよし」という団長から
の指示で、A&Bによる大入り。今回初めてカムカム打ち上げに参加して下さった
お手伝いの方は「これ(大入りの模様)DVDの特典映像にしたら売れますよ!」
と言ってくれましたが、B次郎の迷走しまくりの進行と、A治郎の予想を裏切り
まくるわけのわからない合いの手で、それなりに楽しい大入りとなりました。
とにかくその場にいる全員に配るのが鉄則なので、後から急に打ち上げに参加
して下さったお客様の分もその場ですばやく用意して、さも最初から用意して
あったかのようにするのですが、大入りも佳境に入った頃、ラジオの収録が
終わって駆けつけてくれたしげさんが打ち上げ会場にやってきたので、急いで
しげさんの分を作ってB次郎先輩に渡したところ、B次郎先輩はしげさんが来た
のに気づかず、「今回二回も観に来てくれました、山崎樹範くんでーす、はい
(その場にいない人の分として制作に渡そうとする)」とスルーしそうになって
ました。

まあ、しげさんも仕事じゃない時は、オーラのスイッチが完全にOFFになってて
しばしば新宿とかで待ち合わせてても一般の方はもとより、劇団員ですらすぐに
気づかなかったりするんで、一概にB次郎さんだけのせいとも言いがたいのですが。
しげさんはその日、杢グレーのパーカーにペンキが飛び散ったような模様の
お洋服だったので、思わず「どっかの仕込み帰りですか?」って聞いちゃいました。
「違うよー、おしゃれだよー」って言ってたけど。
今回唯一劇団の外からこの「軍団」を見ていたしげさん。
劇団員からも当然容赦なくチケット代は徴収してますが、二度目は半券持ってきて
割引価格で観てくれました。二回見て、打ち上げにも駆けつけてくれて、で、打ち
上げでしげさんがぼそぼそ言ってくれた言葉が(この方普段はほんとに舞台とかと
違ってぼそぼそぼんやりした様子なのです)あっ、「軍団」=カムカムよかった
んだなって思えてほんとうれしかったです。
まだまだ進化する軍団=カムカム、どうぞお楽しみに〜。
カム象 | 02:15 - -
スポンサーサイト
- | 02:15 - -